杉並区新高円寺の鍼灸 脈診流はり灸藤崎治療院 腰痛、不妊、視力回復、生理不順、小児鍼などに
〈過ぎたるは及ばざるが如し〉
昨年の原発事故の後、放射能の影響を少なくするには、ヨウ素を摂るといいのではないかと言うことで、ヨウ素をたくさん含んでいる海藻を毎日食べると言う人がいました。
しかし、「閉経後の女性が海藻を食べ過ぎると甲状腺癌のリスクが増す」、と言うニュースがありましたし、閉経後の女性でなくとも、もともと甲状腺に疾患を持っている人が、海藻を摂りすぎると、甲状腺機能に異常が起こることがあったりします。
ヨウ素は人間の体にとって必要なものですが、摂りすりはかえって体に悪影響をもたらすことがあります。日本は海に囲まれており、普通の食生活でも海産物からqヨウ素は充分に摂取していますし、もともとが海底であったため、大陸の内部や高知に比べると土壌に� �ヨウ素が多く含まれており、野菜などからもヨウ素が摂取できますので、あまり意識して海藻を食べなくても充分なわけです。
ビタミンAやCも体に必要なものですが、摂りすぎるとかえって悪影響が出ることがあります。これらは普通の食生活で体に悪影響が出るほど摂りすぎることはまずありません、どちらかと言えば足りないことを心配することが多いでしょう。
しかし、ビタミン不足を気にして、ビタミン剤やサプリメントで不足分を補おうとすると、過剰摂取してしまうことがあります。
何事も、「過ぎたるは及ばざるが如し」、と言うことになるでしょうか。ビタミンやミネラルはバランスのよい食事から摂り、ビタミン剤やサプリメントは補助的なものにしておくのがよいようです。
"アルコールの記憶喪失"
〈地震酔い〉
3月11日に東北地方、北関東地方で大地震があってからまもなく半年になります。被害にあわれた方々にはお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復興を願っております。
その自信の後、自信ではないのに体が揺れているように感じるとか、どうも眩暈(めまい)が続く、と言うような患者さんがいらっしゃいます。いわゆる「後揺れ症候群」とか「地震酔い」と言われるものです。
眩暈と言うのは、経絡治療では肝経、腎経の変動とされており、この経絡に対して鍼治療をすることで改善してゆきます。
なぜ大地震の後にこのような症状の患者さんが出てくるのかと言うことですが、肝経や腎経は精神的な緊張感や恐怖感、怒り驚� ��などで変動を起こしやすい経絡です。
そのため、自信による恐怖感や、また地震が起こるのではないか、と言うよな緊張感が続くことにより、肝経や腎経に変動が起こり、「後揺れ症候群」や「地震酔い」と言う症状が起こるのだろうと考えられます。
鍼治療で改善させることも可能ですが、精神的な落ち着きと言うかリラックスを得る、と言うことも大事です。
精神的な余裕を持つということは、置かれた環境によっては難しいかもしれませんが、時には環境を変えてのんびりすることも必要でしょう。
不安や心
〈冷えと不妊〉
先日以前当院で不妊治療をし、無事に出産された患者さんが久しぶりに来院されました。お話を聞くと二人目を出産されたとかで、今回は自然妊娠だったそうです。
この患者さんは、結婚して10年妊娠できず、人工授精を2回受けたのですがうまく行かず、鍼治療と人工授精を併用したいと言うことで来院されていました。
医療事務の仕事をされていたのですが、職場の冷房が強く感じ「夏でも寒くて上着を着て膝掛けをしていないと仕事が出来ないんです」とおっしゃってました。
1ヶ月ほど継続治療して「最近職場の冷房が気にならなくなりました」と言う事で、体の冷えが取れると同時に人工授精で妊娠されました。
その後は体の冷えをあ� �り感じなかったら、二度目は自然妊娠と言うことですから、冷えが不妊の大きな原因になっていたんでしょう。
別の患者さんですが、こちらは体外受精を2度受けたがうまく行かないと言う方がいらっしゃいまして、この方も腰から太腿にかけて冷えると言うことでした。
こちらも鍼治療で冷えを感じなくなったら、人工授精に成功し妊娠されました。他にも足の冷えを感じなくなったら自然妊娠したと言う方が何人かいらっしゃいます。
体の冷えはいろいろと体調を乱しますが、不妊の原因としても大きいんだと改めて思います。
他にも体の冷えを取ると肩こりや腰痛が楽になることはよくありますし、体温を上げることは免疫力の向上につながり、いろいろな病気を治したり予防したり出来ると言う話も聞きます。
慢性的な体の冷えは鍼治療で取ることが出来ますが、普段から体を冷やさないように、暖めるようにしておくことも健康管理には大事だと思います。
肋骨骨折のsx
〈耐性菌と抗生物質〉
以前からMRSAやVREなど、抗生物質が効かない最近いわゆる耐性菌が現れ問題になっていましたが、耐性菌の種類も増えて来ていますし、ほとんどの抗生物質が効かない多剤耐性菌なども出てきています。
薬剤メーカーでは新しい抗生物質を開発したり、数十年前に使用されなくなった抗生物質を再び製造したりして対応しようとしています。
しかし新しい薬が出来たとしても、またその薬に対する耐性菌が現れてイタチごっこと言うことにならないでしょうか
細菌と言うのは構造が簡単ですから、遺伝子の変異が起こりやすく、新種の最近がすぐに出来ます。抗生物質の濫用が耐性菌の発生を促進している、と言うことは以前から� �われていますが、改まっていないようです。
耐性菌と言うのは特殊なだけに競争力が弱く、他の無害な菌(常在菌と呼ばれます)と一緒に居ると、競争(養分の取り合い)に負けてだんだん少なくなってゆき人体にほとんど影響しないのが普通です。
しかしそこへ抗生物質が投与されると、耐性を持たない常在菌が駆除され耐性菌だけが残ってしまいます。
そうなると競争の必要がなくなるわけですから、耐性菌が爆発的に増え、人体に悪影響が出てくることになります。
病院など医療機関での、耐性菌感染が多いのは、病気のため免疫が落ちている上に抗生物質で常在菌が居なくなってしまった患者さんが多いのが原因なんでしょう。
出来れば抗生物質をなるべく使わずに、免疫力を増すとか、無害な常在菌の働きに� �って有害な菌を駆除すると言うような方法が開発されるといいのですがね。
漢方薬や鍼灸など東洋医学にはその可能性があると思うのですが。
〈携帯端末と睡眠障害〉
携帯端末のIPADが発売され人気になっています。携帯電話も普及し、インターネット利用者の数は、パソコン使用者より携帯電話使用者の方が多くなっています。
外出先でもインターネット接続が簡単に出来ますし、自宅でも寝たままホームページ閲覧が出来たりと便利になりました。
電子書籍と呼ばれるデジタルの本も普及してきています。数十冊分のデーターをIPADに入れて持ち運ぶことも出来ますから、これも便利ですね。
しかし一方で、こう言った携帯端末を寝る前に使用すると、睡眠障害を起こすのではないかとも言われています。就寝前にディスプレイの光を長時間見ていると、脳の睡眠中枢に影響があるのではないかと言うことです。
日大医学部で中高生にアンケートを取ったところ、これを裏付けるようなデーターになりました。
毎日就寝前に、携帯電話でメールの送受信をしたり、長時間話をしたりすると、寝つきが悪い、夜中に目が覚める、朝早く目が覚めてしまう、などの睡眠障害を起こすリスクが1.4倍になると言う結果が出ました。
また昼間眠い、だるいなどの睡眠F関係すると思われる状態も多くなると言うデーターが示されました。
東洋医学で考えますと、携帯電話で話をしたり、メールの送受信をすると言うことは、目と耳を使いますから、肝(目)腎(耳)に影響が出ることになります。
肝腎はともに変動を起こすと、中途覚醒、早朝覚醒、あるいは眠りが浅いなど、睡眠に影響が出ます。また肝腎と相克的な関係にある脾は、変動を起こすとだるさが出たりします。
一般的な睡眠障害での鍼灸経絡治療は、この辺りの経絡に鍼をすると言うことになります。携帯端末の使用が原因の睡眠障害でも、治療は同じようになると言うことですね。
このように携帯端末の使用が原因の睡眠障害でも、鍼灸経絡治療が有効だと思いますが、携帯電話やIPADを、寝る前に長時間使わないと言うのが本筋でしょうか。
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